神人

男はまだ気付かないらしく、ヘウ"ンとバースを見ながら何か考えている。
バースは男が答える前に正解を教えた。
「聞いた事ないか？人間界と魔国を繋ぐ扉を閉めた伝説の神人――バースの名を」
それを聞いて数秒たってから男が、あっと声を上げた。
「お前が…」
「やっと分かったのか？遅いな。それとも、私はまだ魔国じゃ有名じゃねーのか？」
男はしばらく呆然とし、やがて不適な笑顔を浮かべ笑った。その顔がとても怖かった。
「そうかお前が…。そうか。神人バース、心配しなくてもお前は魔国でも有名だよ」
そして次の瞬間、男がとんでもない事を口にした。
それを聞いてヘウ"ンは訳が分からなかった。分かりたくなかった。