神人
もういいよ。バース。
「私は…大切な生徒も守れない弱い神人だよ。人を殺す神人だ」
もう耐えられない。
「バース!もうやめて!」
バースの顔が涙で歪む。
あんなに綺麗な顔が、今は辛い過去に覆われてしまっている。
「バース、もう何も言わなくていいから…。私はバースの事信じてるから…」
それを聞いた男は、声を上げ笑った。
「はっはっは!信じる?何を信じるんだ!今こいつが自分で言っただろう?こいつが自分の生徒を殺しましたってな!それが事実だ!」
「黙って!バースの過去がどんなだろうと、私はバースに付いて行く!あんたなんかバースが倒すんだから!」
「はっ!やってみろよ。過去の話をしただけで戦意喪失になった奴に出来るんだったらな」
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