神人

「バース！」
確かに敵の銃弾を真正面から受けたはずなのに、何で普通なんだ。
痛く辛そうな顔も見せず。
むしろバースより元気そうだ。
「バース！良かった！無事で」
よっぽど嬉しかったのか、ヘウ"ンはバースに抱き付いてきた。
でもバースの身体は傷だらけなので当然、痛い。
「痛い痛い！分かったから離れろ！本当に死ぬ！」
「あ、ごめん」
ようやく離れてくれたヘウ"ンを、バースは信じられない思いで見た。
「お前、平気なのか？」
するとヘウ"ンは笑顔で、
「うん。私は大丈夫だよ。バースが助けてくれたから」
「？」
訳の分からない事を言うヘウ"ンに、バースは疑問符を浮かべた。