神人
小さな王女
昨夜の魔獣の事件があった翌日、バースはナスカの部屋にいた。
バースはまだ寝起きで白銀に覆われた髪を掻きながら、眠たそうな目で部屋を見渡す。
相変わらず豪華な部屋で、ゴミ一つ落ちてない。
そして目を引くのが大きな窓。セイカの街が見渡せる。
これだけの世界だったら守るのも楽だろう。
と、バースが馬鹿な事を考えていると、ナスカが眠そうなバースに口を開く。ちょっと怒った口調で。
「バース、聞いてるの?」
「ああ、聞いてるよ」
本当は聞いてないのにバースは平気で嘘をつく。それをナスカは見破っていた。
「聞いてないでしょ。まったく。説明するからちゃんと聞いてね」
部屋の次にバースはナスカを観察した。
バースが教会に駆け込んできた時からの上司。若い頃はとても強い神人だったらしい。今でも彼女の部下にしてくれと言ってくる者は多いが、それをナスカは全て断っている。
バースはまだ寝起きで白銀に覆われた髪を掻きながら、眠たそうな目で部屋を見渡す。
相変わらず豪華な部屋で、ゴミ一つ落ちてない。
そして目を引くのが大きな窓。セイカの街が見渡せる。
これだけの世界だったら守るのも楽だろう。
と、バースが馬鹿な事を考えていると、ナスカが眠そうなバースに口を開く。ちょっと怒った口調で。
「バース、聞いてるの?」
「ああ、聞いてるよ」
本当は聞いてないのにバースは平気で嘘をつく。それをナスカは見破っていた。
「聞いてないでしょ。まったく。説明するからちゃんと聞いてね」
部屋の次にバースはナスカを観察した。
バースが教会に駆け込んできた時からの上司。若い頃はとても強い神人だったらしい。今でも彼女の部下にしてくれと言ってくる者は多いが、それをナスカは全て断っている。