神人
「ヘウ"ンちゃーん。おっはよー」
セイカの駅にジュリア達、いつものメンバーがやって来た。
「おはようございます。ジュリアさん」
神人の制服に着替えたヘウ"ンが挨拶する。
「列車で行くの?バース」
質問して来たのはビオラ。バースはああ、と頷いた。
「近い街だからオペラで行けばいいんだけど、こいつが列車に乗りたいって言うから」
ヘウ"ンを指差しながら言う。指を差されたヘウ"ンは少し嬉しそうに、
「私列車に乗った事ないから、一度乗ってみたくて」
「ヘウ"ンちゃん乗った事ないの?」
ジュリアがヘウ"ンに近付く。
「はい。私の住んでた村はレールがないから列車が来ないんです」
「貧乏村…」
ぼそっと呟いたバースの足をヘウ"ンは思いっきり踏んづけた。
「いでっ!」
ジュリアはバースの事を無視して、ヘウ"ンとの会話を楽しむ。
「この街にはどうやって来たの?」
「馬車です」
「馬車?」
「はい。二日もかかっちゃいましたけど」
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