神人

四人が向かいあって座れる席にヘウ"ン、ジュリア、ビオラ、オペラが座り、バースは近くの席に知らないオッサンと座った。
そして列車は汽笛を鳴らして出発した。
「わっわっ。動いた動いた！」
興奮気味にヘウ"ンが声を上げる。まるで子供だ。
「凄いなー。あ、バース！海だよ海！」
「んなもん珍しくねーよ」
バースは眠たく、適当に答えた。だがヘウ"ンはさして気にもせず、また窓の外の景色に目を奪われている。
「綺麗だなー」
バースは寝ようと目を閉じた時、列車の売り子が品物が沢山乗った台車を押して来た。
「お茶やお弁当いりませんか？」
「わあ、こんなのも売ってるんだー」
ヘウ"ンの事は無視して、バースはお茶をもらいお金を渡した。
「ヘウ"ンちゃん。民間の列車はこんなんだけど、高級列車はベッドやレストランみたいなのもあるんだよ」