神人

「何で引き受けちゃうのよ！馬鹿バース！」
王室から別のだだっ広い部屋に移動し、さっそくヘウ"ンが声を荒らげた。バースは床にあぐらをかいて座っている。
「うるせーなー。仕方ないだろ。依頼人の頼みなんだから。我慢しろよ」
「我慢とかそうゆー問題じゃないでしょ。何かあったらどうすんのよ」
「お前なー。一応神子なんだから自分で何とかしろ」
「無責任！」
と、ジュリアがヘウ"ンの頭にポンっと手を置く。
「大丈夫だよヘウ"ンちゃん。ヘウ"ンちゃんは私が命に変えても守るから」
それでヘウ"ンは少し落ち着いたようだ。
バースはそれを確認し、口を開いた。
「じゃあ今からそれぞれの役割を説明するぞ。まずオペラ、お前には王女と一緒に会場に行って二人を守ってほしい。いいか、絶対に二人から目を離すなよ。そしてもし敵が来たらビオラを呼べ。無理に戦わなくていい。二人を守る事に専念しろ」