神人
頷くオペラ。
信頼する神獣同士は離れていても、一人がもう一人の事を強く思い名を呼べば、お互いの声を聞く事が出来る。
「そんでビオラ、お前はオペラから要請があればすぐにオペラの所に行け。それまでは城の上を飛んで城を見ていてくれ」
「分かった」
「ジュリアはこいつを守ってやれ」
「うん。バースはどうすんの?」
ジュリアの質問にバースは答えた。
「私もこいつの護衛につく。あと街を巡回する。それに城の人間は全員休みを取ってるからこの城で守るのはこいつだけでいいからな」
「ねえバース、私はどうしたらいいの?」
ヘウ"ンの質問にバースは適当に真顔で答えた。
「何もしなくていい」
「は?」
聞き返してくるヘウ"ンにバースは頭を掻きながら、
「別にお前にしてもらう事は何もねーよ。お前はただ王女の変わりとして城にいればいいよ」
「そうなの…」
何だか不満そうにヘウ"ンが答えた。
< 89 / 200 >

この作品をシェア

pagetop