海〜それは手紙で始まった〜
「なんか七海ちゃん、元気そうだね。」


急に後ろから二人組みに話しかけられた


この子たちは…
たしか施設にいた子…?

誰にも興味を持たなかったから名前が全く分からなかった


「僕は渚っていうんだ!
なぎって呼んでね!」

目がクリクリしたかわいらしい少年だ

「僕は海だよ!
カイって呼んで!」

切れ長な目をした美少年だ


七海は初めての友達に喜んでいた

「七海ってよんでね!」

それが施設での初めての笑顔だった---
< 15 / 41 >

この作品をシェア

pagetop