海〜それは手紙で始まった〜
でもそんな声は届くはずなくて----


カチャ…


部屋の戸が開いた

とっさに少女は寝たふりをした


薄目を開けてみると

目を真っ赤に充血させた
母親の姿があった----



「寝てるわよね…?」


母親の冷たい手が少女の頬を触る



「…あんたのせいでもあるんだよ。
そもそもあんたさえ生まれてこなかったら…
こんなことにはならなかったのに…」
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