TEAR-DROP*一滴*





ここは三方向が
壁に囲まれている場所で
ここのカフェは隠れ家的な
カフェだった。

そして、唯一の出口に
パトカーがいた。


だから近くの壁を登ろう。

そう考えたのだ。

「乗って」

背中を差し出す俺に
戸惑っている。

「いいからっ早くっ」

半ば強引に乗せると
パイプをつたってぐいぐいと
登り始めた。

二人分の体重はきついかと
思ったが、羅夢ちゃん軽い!


不幸中の幸い♪


警察が慌てて車から降りて
俺等を見上げる。

俺等は見下す。

屋根の上に到達。


そこからはもう簡単。

全身の力をフルに
使って屋根の上を飛び回る。

屋根より高い位置にいるよ。
こいのぼりかってーの。


とにかくさわやか!


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