天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
シャラン。



女の子にこんなことするのは、初めてだな。

ドキドキと緊張が入り混じって、うまく指が動かない。


ほんの数十秒の出来事なのに、ここだけ時が何倍も遅く流れてるように感じる。




やっと出来た里緒の胸元には。


「遼くん…。コレって?」


「誕生日、おめでとう。」



小さなぷっくりとしたハートのモチーフに、小さなダイヤモンドで埋め尽くしている華奢なネックレス。


里緒の胸元で輝いている小さなダイヤモンド達は、一等星より光り輝いていた。



そして。

満天の星空の下、里緒の小さな唇にキスの星が降ってきた。
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