天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「りおぽん。遼のコトよろしくな。」



?????




まさに拍子抜けってやつ。


絶対に冷やかされると思ってたのに、目の前にあるのは、いつになく真面目な顔のアッキー。



アッキーの意外すぎる一面に言葉も出ない私をよそに、ゆっくりとアッキーが話し出す。



「アイツ、口には出さないけど…、冬に縁がないっていうか…、いい思い出がなくて、嫌いなんだよ…。」


「冬が…嫌い?」


「遼に母親がいないっていうのは、知ってるよな?」
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