天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「遼と一緒に過ごすって聞いて、ホッとした。遼はいつもひとりで我慢してさ、むちゃくちゃ辛いくせに、辛いって言わないんだ。…ある意味、バカなヤツなんだよ。」


「遼くんに、そんなコトがあったなんて、知らなかった…。」




当たり前だけど、遼くんの知らないコト、いっぱいあるなぁ。


悔しいけど、アッキーのほうが遼くんと付き合い歴は長いもんね。



でも、嫉妬したってしょうがない。


ゆっくりでいいや。

これから、いろんな顔の遼くんを知っていければ。


嬉しいトキは一緒に涙が出るくらい笑って、遼くんが辛いトキはそばにいて、少しでも辛さを減らしたい。



私にしか出来ない方法で、遼くんを守ってあげたい―――――。
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