天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「紗英ちゃん…、仕事だから…会えないって…。」



気のせい?

ときどき、鼻をすする音が聞こえるんですけど。



「年末だから、仕事何時に終わるか分からないって…。せっかくレストランも、ケーキも予約したっていうのにぃ。」


「あー、そっか。それは残念だねぇ。」



コレって、思い出し泣きなのかな?

グズグズと涙ぐんでるアッキー。


ティッシュを渡して「よしよし。」なんて、アッキーの頭を撫でている私。



自分の彼氏でも、兄でも弟でもないのに。

私、なにやってるんだろ。
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