天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
<1>冬の訪れ
キミと一緒に過ごした時間。
キミと過ごす時間はとても眩しくて。

こんなキラキラした毎日が、たまらなく幸せだ。




季節は移り変わり、気がつけば冬になっていた。

吐く息は白く、北風が俺の頬を突き刺す。
そして、俺の心がざわめきだす。




街並みが冬の顔になってきた。
色とりどりのイルミネーションに、店先からはエンドレスにクリスマスソングが流れている。
この時期にしか聴けない曲。

寒いはずなのに、俺の隣はとてもあったかい。




「もうすぐクリスマスだね。」


手を繋ぎながら、嬉しそうな顔を見せる里緒。
小さな声で、店先から流れ出すクリスマスソングを歌ってる。


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