天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「他のヤツからは、一目瞭然なんだな…。」
苦笑いをする永瀬。
そして、聞こえるか分からない位の小さな声でなにか言った。
はっきりとは聞こえなかったけど、こう聞こえたんだ。
「どうして俺達、こうなったのかな…。」
「あのさ…。」
「ん?」
「高校んときのこと、聞かせてくれないか?その…、よかったら…さ。」
「ふっ。」って笑う永瀬。
その顔からは、永瀬が今どんな気持ちなのか読み取れない。
そんな永瀬が一呼吸おいて、ぽつりぽつりと話し始めたんだ。
「初めて里緒と会ったのは、高2の新学期が始まって1週間くらい経った頃だったな…。部活中で、バレーボールが外に転がってったんだ。ボール追っかけて、やっと止まったなってところにさ、里緒がいたんだ。ビックリするくらい白くてキレイな肌してて、それでいてちっこくって。そんな里緒に桜の花びらがひらひら舞い落ちてくるからさ、“コイツ天使か!?”って思ったんだ。気づいたら、里緒に話しかけてて、手ぇつかんで歩いてた。」
どうしてかな。
永瀬が話してくれた里緒との出会い。
そのシーンが、俺の頭ん中に浮かんできた。
永瀬が里緒のこと、“天使”って表現したとき、思わずうんうんって頷きそうになった。
苦笑いをする永瀬。
そして、聞こえるか分からない位の小さな声でなにか言った。
はっきりとは聞こえなかったけど、こう聞こえたんだ。
「どうして俺達、こうなったのかな…。」
「あのさ…。」
「ん?」
「高校んときのこと、聞かせてくれないか?その…、よかったら…さ。」
「ふっ。」って笑う永瀬。
その顔からは、永瀬が今どんな気持ちなのか読み取れない。
そんな永瀬が一呼吸おいて、ぽつりぽつりと話し始めたんだ。
「初めて里緒と会ったのは、高2の新学期が始まって1週間くらい経った頃だったな…。部活中で、バレーボールが外に転がってったんだ。ボール追っかけて、やっと止まったなってところにさ、里緒がいたんだ。ビックリするくらい白くてキレイな肌してて、それでいてちっこくって。そんな里緒に桜の花びらがひらひら舞い落ちてくるからさ、“コイツ天使か!?”って思ったんだ。気づいたら、里緒に話しかけてて、手ぇつかんで歩いてた。」
どうしてかな。
永瀬が話してくれた里緒との出会い。
そのシーンが、俺の頭ん中に浮かんできた。
永瀬が里緒のこと、“天使”って表現したとき、思わずうんうんって頷きそうになった。