天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「夏休みに、高校のバレー部の合宿あったんだ。後輩に練習見てほしいって頼まれて行ってみたらさ、里緒もいたんだ。光莉がこっそり準備してたみたいで、“ちゃんと自分の気持ち伝えて”って言われたんだ。」



それって、まさか…。


どんどん心拍数が上がっていくのが分かった。
きっと、永瀬はこの後こう言うんだ。




「俺、里緒に好きだって言った。」


……………。



だよな。

この話の流れからすると、告白したに決まってるよな…。


はぁぁぁぁ。


あからさまに落胆する俺。


そんな俺を見てなのか、目の前にはニヤニヤしている永瀬の意地悪そうな顔が。
こんな永瀬の顔、初めて見たんですけど。



「知りたい?里緒の返事。」

「………。」


そりゃー、知りたいに決まってんだろーが!!
でもここで、そんなこと言えるかよ。


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