天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「好きだって、言われた。」




好きって…。


おいっ!!
里緒ってば、そんなこと言ったのか?
俺達、3ヶ月で破局かよ!?




「ぶははははっ!!!!」


永瀬が腹をかかえて笑ってる。
目尻にはうっすら涙も見えるくらいにして。


「夏目っておもしれーな。こんなキャラだったなんて知らなかったよ。いじり甲斐のあるやつ…。」



面白いって…。
俺は今それどころじゃないんだけど。
振られるかの瀬戸際なんだぞ!?


「腹いてー。」なんて言いながら、永瀬は呼吸を整えている。


「はっきり言われたよ。“夏目センパイが好き”って。誰にも渡したくない、隣にずっといたいって。」



……………。


「俺?」

「そっ。」


< 39 / 129 >

この作品をシェア

pagetop