天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「去年は受験勉強で、クリスマスどころじゃなかったからなぁ。つぐみと一緒にケーキ食べただけだ。あとはアッキーがうるさかったくらいしか、思い出ないや。」



まわりのクリスマスデコレーションを見て、首をキョロキョロさせながらはしゃぐ里緒。


里緒と一緒に過ごすようになって、俺は里緒の変化に戸惑いを覚える。
もちろんいい意味でだけど。



ひいき目からじゃない。
里緒はどんどんキレイになった。

今だって気づいてる?
すれ違った男が、里緒を見るために振り返っているのを…。



本人が気にしてる童顔は相変わらず。
だけど、そこにみせる女の仕草や匂い。
背はちっこいのに、胸はあって。
色白の透き通る肌に、ぽてっと幼さを強調する赤い唇。


このギャップに、俺はくらくらする。


触れたくてたまらない。
俺は完全に里緒にハマっている。


『里緒』という麻薬から抜け出せない。


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