天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
さすが同じ高校の先輩と後輩。
仲がいいというか。

その反面、俺だけ蚊帳の外って感じがする…。


きっと俺、2人羨ましそうに見てたんだろうな。
そんな俺の視線に気づいたのだろうか?

くるっと俺の方を向き、ピースサインをする原田ちゃん。



「もちろん、あたしは優しーい夏目先輩の味方ですから。安心してください♪」


味方って…?

訳が分からないまま、原田ちゃんが喋り続ける。




「あ、来た来た♪こっちー!!」

ぶんぶんと大きく、全身を使いながら手招きをする原田ちゃん。

その先にいたのは…。



「「里緒?」」

再び俺と永瀬の声が重なる。

里緒の登場に驚く俺達だが、さらに輪をかけて驚く里緒。



「なっ、なっ、なっ…。」

「里緒、落ち着いて♪」

里緒の顔を見て、楽しんでいる原田ちゃん。
もうニヤニヤ顔が止まらない。



< 45 / 129 >

この作品をシェア

pagetop