天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
フフンとでも言い出しそうな永瀬の顔。


コイツ…。

完璧俺のことからかってんな。


ニカっと、例の人懐っこい笑顔を見せると、永瀬は何事もなかったかのように、

「時間だから、俺そろそろ行くわ。じゃーな、夏目♪」


「ま・た・な!!」
って嫌味も込めて言おうかと思ったけど、俺は言葉を失った。


去り際に、永瀬がした行動。



ちゅって(もちろん軽く)、俺の頬にキスきてきた。




「なっ、なっ、なっ…。」


これって、デジャヴ?
さっきの里緒と、すっかり同じなんだけど…。


つーか、永瀬のヤツなにすんだ!?


お前は外国人か?

それより、する相手間違ってんじゃないか?

俺は里緒じゃねーぞ!?


……………。

いや、里緒にされても困るんだけど!!
って、俺なに冷静にボケて突っ込んでんだよ。



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