天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
<4>キミの気持ち、僕の答え
講義が終わり、辺りがざわめき始める。


女の子達の楽しそうな笑い声。
伸びをして、スレッチを始める人。
あくびをしたり、眠い目を擦る人。

様々だ。



「あー、腹減ったー。遼、メシ行こーぜ?」


俺を見ながら言ってくる、この男。

名前は三浦明仁。

高校からのつきあいで、俗にいう“親友”ってやつ。
お互い気を遣うことなく、自然体でいられる。
居心地のいい存在で。

たいていは、明仁と昼メシなんだけど…。



「あー、今日はパス。」

「なんでだよー。」

「なんでって…。」

「はっはぁ~ん♪」


にやつく明仁。
その目、明らかに変態だぞ。
そんな顔、紗英さんに見せてみろよ。
真っ先に振られるな。

おまけに変な声まで出して…。


くねくねしながら、手を振り送り出す明仁。


「行ってらっしゃぁ~い。学校でエッチなことしちゃダメよ~♪」


オマエは新妻か?
ちょっと…、いやかなりキモイぞ。


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