天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
拍子抜けするって、こんなことを言うのだろうか?


今にも泣き出しそうな里緒を想像してたのに…。



やっと見れた里緒の顔。

目の前には、真っ赤な里緒の顔が。




「ゴメンね…。その…、立ち聞きするつもりはなかったの。」

しゅんとした顔の里緒。
まるで、母親に怒られた子どもみたいだ。



「えっと…、なんでそんなに顔赤い…の?」

走ったから赤くなったって訳じゃなく。
なんか…。

照れて赤くなったって感じがするんだけど…?


ん?
照れて…?

まさかな…。


「って、その…。どこから聞いてた?」


心臓がドクドクと脈打つのが分かる。
呼吸がほんの少し荒くなってきたする。


「これから先、俺が触れるのも抱きたいって思うのも、里緒…。」


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