天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
そんな賑やかな学食内。

みんな思い思いの時間を過ごしてる。



たくさんの人の話し声や笑い声。
そんな中なのに、俺にはキミの声がとてもクリアに聞こえる。

屈託のない笑顔。
見ているこっちまで、心があったかくなって、思わず笑みがこぼれてしまう。




「あそこの席、座りたいんだろ?しょーがねーなぁ。付き合ってやるよ。」

トレイにオムライスを載せた明仁が、ずんずんと歩き出す。
俺の返事も聞かずに。



「あれ、アッキー先輩だ。今お昼なんですか?」

「アッキー1人?あ、オムライスだ。や~、なんか似合わない。」

「酷いコト、さらっと言うなぁ。りおぽんは。遼以外目にはいんないのかね~?つぐみちゃん、そう思わない?」

「思います。アッキー先輩とオムライスって、かなりミスマッチ。」

「そうそうって、そっちかよ!!」



里緒と原田ちゃんが明仁をいじり楽しんでいる。

さすが小学生からの幼馴染み。
息もぴったりで、本当に仲がいいな。





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