天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
無言になった里緒。
俺のほうをチラッと見てきた。
俺から視線を外すと、俯く里緒。
大きく深呼吸をする。
そして。
ゆっくりと、話し出した。
「今から…行きます。たぶん、11時前には着けるかも…。ハイ…分かりました。………それじゃ。」
電話が終わったのに、俯いたままの里緒。
ようやく顔を上げ、俺に向けられた顔。
そこには、いつもの里緒の笑顔はなく…。
「あのっ…、その…ゴメン…なさい。……急に、用事が出来ちゃって…。」
まるで悪いことをして、謝る子どもみたいだ。
放っておいたら、きっと泣き出してしまうんじゃないか?
そんな里緒を抱き寄せ、ぽんぽんと頭を撫でる。
「謝んなくっていいよ。里緒のこと責める気なんて、これっぽっちもないから。そんな顔すんなって。俺、里緒の用事が終わるまで、ちゃんと待ってるから。」
「どうしてそんなに優しいの?」
「それは、里緒が優しいからだよ。……行こう。水野さん、里緒のこと待ってるんだろ?」
俺のほうをチラッと見てきた。
俺から視線を外すと、俯く里緒。
大きく深呼吸をする。
そして。
ゆっくりと、話し出した。
「今から…行きます。たぶん、11時前には着けるかも…。ハイ…分かりました。………それじゃ。」
電話が終わったのに、俯いたままの里緒。
ようやく顔を上げ、俺に向けられた顔。
そこには、いつもの里緒の笑顔はなく…。
「あのっ…、その…ゴメン…なさい。……急に、用事が出来ちゃって…。」
まるで悪いことをして、謝る子どもみたいだ。
放っておいたら、きっと泣き出してしまうんじゃないか?
そんな里緒を抱き寄せ、ぽんぽんと頭を撫でる。
「謝んなくっていいよ。里緒のこと責める気なんて、これっぽっちもないから。そんな顔すんなって。俺、里緒の用事が終わるまで、ちゃんと待ってるから。」
「どうしてそんなに優しいの?」
「それは、里緒が優しいからだよ。……行こう。水野さん、里緒のこと待ってるんだろ?」