天使のいいなり~僕と天使と聖なる夜
「学校から帰ってきたあの子、様子がおかしかったのよね。夕飯も食べなくって。そしたら次の日、目を真っ赤にして…。」




それって、きっと永瀬とのことだよな…。

例の女子高生がらみの…。




「あ!私ってば、何言ってるのかしらね?……だから、つまりね。」



おばさんが、じっと俺を見つめる。

そして、目を細めとびっきり優しい笑顔を見せてくれて…。



「これからも、里緒と仲良くしてやってね。夏目くんならきっと…。」


「あのっ。…お願いがあります。」


「なに?」



さっきから、痛いくらいのスピードで胸を打つ俺の心臓。
落ち着け、俺の心臓。


ゆっくりと深呼吸をして、口にする。
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