大嫌いだったお兄ちゃん
だめだ…頭がボーっとしてきた…




「あ…あたしの…」




「ん?」




「……あたしのものに…なって…ください…」




「あぁ。俺は一生お前のもんだ」




お兄ちゃんはそう言ってあたしを抱きしめた




「うん、約束ね」




「あぁ、約束だ」




それからあたしはずっとお兄ちゃんにしがみついていた




「じゃ、始めようか」




「へ?」




あたしはまた押し倒されるかたちになった




「あの…お兄ちゃん…?」




お兄ちゃんはあたしの両腕をつかんで肩にかけていたタオルで腕を縛った




「なぁ、礼」




「は…はい」




「覚悟できてる?」




で…できてるわけあるかぁー!!!




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