大嫌いだったお兄ちゃん
物凄く優しくてかっこよくて真面目であたしの相談にも、いつでものってくれる凄くいい人です。




「いや…まぁ…色々ありまして…お兄ちゃんの鞄を持ってきたんですけど…」




あたしは、ゆっくりお兄ちゃんの鞄を司さんの方に向けた。




「なに?陸にこき使われてるの?可哀想にね…わかった。陸の鞄は、俺の方から渡しとくからさ。」




司さんは、そう言いながら優しく笑って、お兄ちゃんの鞄を受けとった。





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