大嫌いだったお兄ちゃん
「こちら、結婚を前提にお付き合いさせてもらってる篠崎綾音(シノザキアヤネ)さんだ」




…けっ…結婚…?




「こんにちは」




…な…なによ…それ…




「礼にもいつかは話さないと思ってたんだ」




…なんで…よ…




「…ふざけないでよ…」




「礼?」




「今さら…今さら帰ってきて…結婚…なんて……そんなの…勝手すぎるよ!!!」




あたしは…リビングを飛び出して自分の部屋に入ってドアに背中をつけて…ズルズルと床に座りこみ…うずくまって…声が枯れるまで泣いた…





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