大嫌いだったお兄ちゃん
翌日




「それでどうするんですか?」




屋上でお昼を食べていると翠がそうあたしに尋ねた




「え?」




「陸のこと諦めるんですか?」




「…」




あたしは翠のその言葉にただ顔を俯かせるしかなかった




「だったら、私がもらっちゃいますよ?」




翠の言葉に驚いてあたしは顔をあげた





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