大嫌いだったお兄ちゃん
「いいですか?」




翠の質問にあたしは顔を左右に振った




「じゃあ…」




「でも…!」




あたしは翠の言葉を遮ってそのまま続けた




「…言えるわけないよ…今さら…お兄ちゃんが好きって言ったって…それに…綾音さんを…困らせたくない…」




「でも…」




「いいの!これで…いいの!」




心配な顔をしてる翠にあたしは精一杯の笑顔をみせた




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