大嫌いだったお兄ちゃん
「礼」




「?…なに?」




「愛してる」




あたしはその言葉を聞いて後退りした




「え?」




「お前は…?お前は…俺を愛してるか…?」




お兄ちゃんはそう言いながらあたしとの距離を縮めていった




あたしは後退るのをやめてお兄ちゃんのほうに歩みよった




「…世界一…お兄ちゃんだけを…陸だけを愛してます…」




これが、大嫌いだったお兄ちゃんを好きになったお話





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