大嫌いだったお兄ちゃん
あたしが…お兄ちゃんを…好き?




あんなに大嫌いだったお兄ちゃんを…あたしは…好きなの?




「好きなんだよ!礼は!じゃなかったら泣かないでしょ!」




「え…?嘘…」




「早く気持ち伝えに行きな!」




「え…?でも…」




「でもじゃない!早く行きなさい!」




葵はあたしの腕をつかんでイスからたたせて、ドアのほうにあたしを向けて背中を押した




「葵…ありがとう!」




あたしは教室を飛び出した





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