suger


『おぅ…ごめんな。
俺、遠恋とかだめなんだわ』



あはは。



「じゃあ…何で言ったの?」

『言っときたかったから。』



んな自己中な…!
あたしの気持ちはどうなる?!







『…ほんとごめん。
でも言わなきゃと思ってさ!
まぁ、高校変わるけどこれからもよろしくな!』



あははは…
自己完結ですか…?
あたし…まだ理解が…


『じゃあ、またな!』


「うぇっ?!ちょっ…」


プーッ プーッ プーッ


まだ解決してないあたしをよそにすっきりした声で電話を切ってくれた斎藤くん。

耳に響く…機械音。



「あははははは…」


ベッドにどさっと倒れこむ。


終わった…

告ったわけでもないのに
なぜか2回目の失恋のあたし。

笑っちゃうよ
もう笑うしかないよ


「なんでやねーん!!!」


終わった…
あたしの可能性…

なんでこんなに
ふりまわされてんだ…





「……でもやっぱり好き〜!」




自分が馬鹿だと思う…。


はぁ〜
とため息をついて
そばにあったテディベアを
ぎゅうっと抱きしめて
ベッドにうつぶせる。


散々な1日だった…


苦すぎる。
後味悪すぎ…

あぁ〜

プリン食べたい。

こういうときは甘いもの食べて
気分回復しなきゃだよね〜


あ。
あたしいまの感じ
まるで、カラメル


カラメルの1日と名付けよう。




そんなことを考えながら
あたしは意識を手放した…





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