秘密戦隊ウーメンズ(短編)
グリーンと共にディナーを食べに食堂に行く。
事件があっても食堂は営業している。
さすがに利用している職員はいつもに比べて少なめだ。
私達は職員用の食堂を突っ切り、メンバー用の別室へ入って行った。
ここでも私達は特別扱いだ。
中に入るとさっきまで一緒にいたイエローが焼き餃子を頬張っていた。
テーブルの上ではすでに空になった皿が山積みになっている。これだけ食べて太らないのが驚きだ。もっとも食べ方は、豚を連想させるが。
イエローを見ないように端の席に二人で座る。
きっとレッドは今トレーニングをしているのだろう。
早速別行動をしてる二人に少しイラっとしながらも、ディナーを待つ。
出てきたのはおいしそうな焼き餃子。
本場中国と同じようにニンニクは使われていない。
女性の気持ちを考えているのだろうか。
会話も無いまま餃子を頂く、パリパリした食感と中からは温かい肉汁。
うまい。ここの食堂の料理はまずかったことは無い。
ほとんど基地内で過ごすメンバー達に対する福祉の意味も込められているのだろう。
食後にトレーニングをし、今日はグリーンの部屋で共に寝ることにした。
食堂を出る時、イエローは未だに餃子を食べ続けていた。絶対こいつとはルームシェアできないだろう。