秘密戦隊ウーメンズ(短編)



電気がついた部屋の中にいたのは、見たことも無い男だった。



「こいつが犯人なのか?」

電気をつけたグリーンは意外そうな顔で呟いた。男は一瞬グリーンに襲い掛かろうと身構えたが、

「変なことは考えない方がいいぞ」

ベッドの中から声がした。男がベッドの方を振り返ると、レッドがシーツを捲って現れた。


「あなたはもう囲まれています」

私も窓際のカーテンの中から登場した。

「ヲイ、イエロー!?起きろこの豚ぁ!!」

グリーンがベッドの下に向かって叫ぶと

「ンガガ、あ、痛いっ!!」

ベッドの下で熟睡していたイエローが、のそのそ出てきた。


仮にも正義の戦隊4人に囲まれ男は観念したように身構えた体勢を解いた。

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