秘密戦隊ウーメンズ(短編)
「いつからバレてたんだ」
「いや、何もバレてないよ。全く何もね」
レッドが答えた。
「じゃ、なぜここにいる」
「博士は誰かに命を狙われた。でも、偶然にも命は取り留めた。じゃ、犯人はもう一度博士の命を狙うんじゃないか。ただ、それだけよ」
「それよりアンタ何者よ?餃子の皮で人殺すなんて意味わかんないわよ」
レッドに続いてグリーンが男、餃子怪人に尋ねた。
「ふ、そうか。確かに単純な推理だな。私としたことが焦り過ぎたか・・・」
グリーンの質問に答えず男は独り言を呟く。
「それより、お前は何者だって聞いてんだよっ」
グリーンがさらに問い詰める。それに対して餃子怪人は口元だけに笑みを浮かべた。
「私のことは『博士』に聞けばいい。彼なら全て知っている」
「答えにくいなら代わりに私が答えてあげましょうか」
餃子怪人は私を睨むと、
「どういうことだ」
餃子怪人の視線を無視しながら、私は話を始めた。