秘密戦隊ウーメンズ(短編)

あれから博士はすぐに意識を回復し、1週間経った今では以前通り司令官の職務をこなしている。

いや、相変わらず、仕事は無いのだが。

なぜ、中華メンズは解散したのか、そしてその原因がなぜ博士にあるのか、当時のメンバーは今どうしているのか。


博士の口からは何も語られなかった。

しかし、一つわかったことは、このウーメンズを敵とみなす悪の怪人が本当に存在したということだ。

もっともあの餃子レッドの話から想像すると悪の組織とは我々ウーメンズということにもなりかねないが。

少なくとも、その悪の怪人が誕生した元凶も全てここにあるということだ。


自分で作った餃子を誰よりも頬張るイエローを横目に、私は頭に浮かんだそれらの疑問について考えることをやめた。

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