秘密戦隊ウーメンズ(短編)
「ハイハイ、みんなー、ピンクお手製の水餃子だよー!!」
そこにお盆の上にメンバー分の皿を載せたピンクが入って来た。
また、面倒なのが一人増えた。
「うわー、うまそぉぉぉっ」
レッドは早速ヨダレをたらしている。あんたは味覚バカなんだから、何食っても一緒なのに。
思わず口に出しそうになってしまい、自分の理性の力が弱くなってることに気付いて少し反省した。
「おぉ、うまそうじゃん」
「あー、ほんといぃ匂-い。」
イエローとグリーンも匂いに釣られて集まって来た。
特にイエローは私が水餃子に興味が無いことを目ざとく感じ取り、自分が2皿食べる計算を始めている。良い性格だ。
「今日は皮から手作りしたからねぇ。しかも、ただ茹でただけじゃなくて、特製スープを上からかけて、この寒い季節にもってこいよっ。」
ピンクはお料理教室に通っているためか、暇な時はよく料理を作っては仲間達に振舞う。
そして、掃除や裁縫などもそつなくこなし、基地内ではそんな家庭的で女らしい、ピンクファンの男性職員がたくさんいることは知っている。
そのことに対して、私はどうとも思わないが、グリーンはピンクに対してムカついていることも私は知っている。