秘密戦隊ウーメンズ(短編)

「おぉ、なんじゃ良い匂いが私の部屋まで届いてきたぞ」

「あ、博士~。博士も水餃子いかがですか~?」

彼がこの秘密機関ウーメンズを取り仕切る『博士』こと水無月司令官だ。この基地の全権を彼が握っている。
博士の名が表わすとおり、悪の組織と戦うための武器や装備、さらに巨大兵器の開発までたずさわっている。
使う機会なんてないのにね。

「ぎょ、餃子か・・・。いや、私は止めておこう。今日はお腹の具合が悪くてな・・・」

博士は餃子を見た瞬間、驚きを感じたような表情を見せた。

「今日は本部から視察が来るからな、もう私は行かなければ。」

急いで部屋を出て行ってしまった。その慌て具合を見たピンクは、

「あ、博士っ。みんな、ちょっと先に食べといてね」

水餃子を置いて博士を追っていった。



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