リミテッド
「美穂ちゃんって、ほんっとカワイイよな~。
伸治、紹介してっ」


やっと洗い場から解放された野沢くんが、うっとりと美穂ちゃんを見つめながら言う。


「野沢、今日一日洗い場やってくれてもいいんだぞ」


無表情でスポンジを差し出す伸治。


「あーうそうそうそうそっ!冗談だって!!」


慌ててホールに逃げ出す。


「ばーか、高山がいる限り美穂ちゃんには手出せねーって」


キッチンの人たちが笑いながら大きく同意する。





やっぱり、伸治には、美穂ちゃんがお似合いなのかな。


さっきだって、すごい絵になってた。


そして何より、伸治の美穂ちゃんを見る目が、ほんとに優しかった。





うーっ。胸が…痛いよぉ…。




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