リミテッド
「伸治ー!おはよー!!」


駅前にはすでに伸治がいた。


「早かったね」


屋根に入って傘をたたむ。


「おはよ。
昨日はごめんな。
電話なかったから、心配した」


「あ、ごめん、バイトが意外と忙しくてさ。
疲れたみたいで、帰ったらすぐ寝ちゃった」


えへへと誤魔化す。

でも、忙しかったのはほんと。



「そーだったんだ。
早退しちゃ悪かったかな…」


「大丈夫!
伸治の分まであたしががんばっといたから!」


自慢気に胸を張ると、
伸治が頭をぽんぽんとして、


「さすが香奈子。
ありがとな」


と微笑んだ。


あぁぁぁぁぁぁ。


やっぱりあたし、この笑顔にメロメロです…。




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