リミテッド
もうすぐ2時。


髪をセットして、化粧して、甘めの香水をほんの少し。


駅に2時半に待ち合わせだったけど、ちょっと早めに行って待ってることにした。


別れに1歩1歩近づいているっていうのに、足取りは軽い。


早く伸治に会いたくて。


別れまでの時間は、思いっきりデートを楽しむんだ。


ボールとか、お菓子とか、いろいろ詰めてたら、荷物がおっきくなってしまった。


また伸治に呆れられるかなって思いながら、その顔を想像して一人で笑ってたら、ケータイの着信音。


この音は、伸治!


もう着いてるって言ったら、びっくりするかな!?


ワクワクしながら通話ボタンを押す。




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