リミテッド
「バイト終わった~?」


にこにこ笑顔が止まらない。


早く会いたい。


この大荷物を自慢して、褒めてもらいたい。




だけど、


聞こえてきた声は想像していたものとは違った。


『…ごめん、香奈子。
行けなくなった…』


「えっ………どっ、どーしたの?具合悪いの?怪我でもした?なんなら海じゃなくてもいいよ?伸治のとこ行こ―――」





『美穂が熱だしたって連絡があったんだ』







―――え…。






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