リミテッド
「今までのこと、悪かった。
だけど、今日は本当に仕方なかったんだ」
「分かってるよ」
あれ、あたし、笑ってる…?
変なの。
これから捨てられるって言うのに、笑顔が顔に張り付いちゃったみたい。
「香奈子、もう一回考え―――」
もう、いいよ、伸治。
心配して来てくれた、それだけで充分。
「早く美穂ちゃんの所に戻ってあげて?」
そして、美穂ちゃんと幸せになって。
「それは、いいんだ」
「あたしに気使わなくていいよ」
「いや、ほんとにいいんだ」
どこまで優しいの?
だけど、それが逆にあたしを傷つけてるんだよ?
涙が出る前に、
あたしが伸治を嫌いになんかなってないってバレる前に、
帰って…。
「っっっあたしのことなんかほっ―――」
「美穂は彼氏に任せてきた」
だけど、今日は本当に仕方なかったんだ」
「分かってるよ」
あれ、あたし、笑ってる…?
変なの。
これから捨てられるって言うのに、笑顔が顔に張り付いちゃったみたい。
「香奈子、もう一回考え―――」
もう、いいよ、伸治。
心配して来てくれた、それだけで充分。
「早く美穂ちゃんの所に戻ってあげて?」
そして、美穂ちゃんと幸せになって。
「それは、いいんだ」
「あたしに気使わなくていいよ」
「いや、ほんとにいいんだ」
どこまで優しいの?
だけど、それが逆にあたしを傷つけてるんだよ?
涙が出る前に、
あたしが伸治を嫌いになんかなってないってバレる前に、
帰って…。
「っっっあたしのことなんかほっ―――」
「美穂は彼氏に任せてきた」