騎士戦争
「隊長、何でそんなに不服そうなんだ? このオリジンに居る限り団長の決定は絶対なんだろ。
俺らはその団長の下に集まった、だから従わなきゃいけねぇ。違うんか」
「そう、なんだけどな……ああ、くそ! 全員、7日後に備えて準備だ。そんでもって、当日は全力でいくぞ、必ずここに帰ってくるんだ」
いつまでもためらっている自分がいやになった。
この戦は決定したものだ、もう逃れられないだろう。
ロッシュはわめくように大声で言った。
それはそれで隊員たちにはいいクスリになったのかもしれない。
周りは皆、戦が終わったらなにをするか、ということを話し始めていた。
頭ではなんとか理解できたが、まだ心がついていけない。
こうして明るい話をしていないと、不安が表に出そうだった。
ロッシュも会話にまじりながら、まだ不安がぬぐえないでいた。