騎士戦争


「聞いていいか」


「うん?」


「どうして鎧 (よろい) の片膝部分だけがあんな所ににあった、どう考えてもおかしいだろう」


彼は床に座り込んだまま、とても楽しそうに笑った。


まるでイタズラを仕掛けた子供のようだ。


「昨日、俺ら夜遅くまで呑んでたんだ。な、エディ」


エディに反応したのはこの場にたった1人いた、彼の部下。

先ほどから忘れられていた者である。


「はい。第一部隊全員、隊長のご提案により夜遅くまで呑んでいました」


「ほう、酒か?いいご身分だな」


「総団長、お説教は後々拝聴させていただきますからそこでストップ。 まずは最後まで俺の話しを聞いてくれ、」
< 4 / 63 >

この作品をシェア

pagetop