騎士戦争
だが、もしかしたらと妙な考えが浮かぶ。
団員の中には自分のことを嫌っているヤツもいると聞いた。彼もその中の1人なのだろうか。
「酔って適当に着たからだろう」
「だよな。俺もそう思う…、あれ、エディはどこに行った?」
「さあ。 それより第一部隊隊長、部の幹部をつれて神の間に来てくれ、総団長 (わたし) から各部隊へ連絡したいことがある」
名前ではなく隊長と呼び。加えて『神の間』、つまり会議室へ集合ということは重大な何かなのだろう。
(まぁ、行けば分かるか。どうせ教えてくれねえんだろうし)
いつものことだと浅く考え、首を振った。
「了解。いつから?」
「全員が集まり次第だ。
第九部隊と十部隊をつれて、こちらへ来る。だからすぐ幹部──お前の部隊はさっきの奴ともう1人いたな。 その2人を呼んでおけ」