騎士戦争
得物――そう言い彼が掲げるのは死神の凶器であった
固有名詞は鎌
しかして、草ではなく首を切るそれは使い手の半身の大きさがある
死神刃
彼特有の武器だ
一般的西洋剣を使うクロスは、あれ扱いたいとは思わないがビギナーが手にすれば正に死神と化す
立つは男独り
断つは人の首
絶つは無数の命
スピードが大切という彼は、豹めいたスピードを持つのだから何も言えない
重力という枷を少しでも軽くするための楽な軽装と、更にはその余裕めいた顔も
「心配など要らないよ。勝者は最早決まっているのだから。私がついた国が負けるはずがない」
己の力量に絶対な自信があるからであった
羨ましい限りの自信であり、否定は出来ない
確かにビギナーには一線を超える何かがある